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今回は、ひぐらし業におけるループ者の行動を考察します。
・今まで判明していることをもとに、梨花と沙都子の行動にあてはめて考察します。
前提情報>
・梨花は死ぬと昭和58年6月某日に戻る。
・梨花は死んだとき、死ぬ少し前からの記憶を失う。
・梨花は、鷹野の滅菌作戦に対抗している様子が無い。裏でいろいろやっていた可能性は考えられるが、業の中で描かれていない。現状では業の作品外情報になる。
・梨花は、圭一の疑心暗鬼を解いたり、魅音に人形を渡させたり、惨劇回避しようとしている。
・梨花が惨劇回避行動をとっても、惨劇が起きる。ただし、惨劇の内容は変わっている。 → 梨花の考えている世界と業の世界が違うことの示唆。
・祭囃し編では、死ぬだいぶ前の記憶も失っていた。もしかしたら皆殺し編の全記憶が無いかも。(業の作品外情報)
・綿騙し編の赤目梨花は、鬼騙し編の記憶を持っていない。業では記憶欠損設定が明確には描かれていないが、富竹行方不明までは忘れないだろう。
・猫騙し編から、梨花の記憶継承は完全になった。と羽入が言っている。
・記憶継承を完全なものにしたそばから発症者が梨花を殺しまくる。これは完全に「鬼騙し編、綿騙し編、祟騙し編も同じだと勘違いしたでしょ?」と言ってくる世界。
・梨花はあまり旧作の記憶を持っていない印象。皆殺し編で沙都子を救った記憶無いでしょ?
・沙都子は死ぬと(おそらく)昭和58年6月某日に戻る。
・沙都子は死んでも記憶を失わない。(痛みそのままの地獄かよ……痛覚の記憶は継承しなくても良いだろう)
・沙都子はループしても授業について行けない。違和感。
・沙都子が説得しても、梨花はルチーアを目指す意志が固い。
・沙都子は大羽入にループする力を与えられた。
・大羽入の居た祭具殿にはオヤシロ像以外が無い。
オヤシロ様像の場所>
・そもそも、ひぐらしのオヤシロ像は何故祭具殿にあるのだ?
・ご神体は神社にあるものではないのか? あれでは誰にも崇められていない。
・祭具殿を管理している梨花がいなくなったら信仰者ゼロで滅びてしまうではないのか?
・荷物も無くなっている。オヤシロ様像は完全に孤立させられている。
・ちょっと、そのあたりの作法や標準は分からないので考察はこの辺りまで。
ループ考察>
・まず、梨花と沙都子のループ能力を同等の原理と仮定する。
・梨花の序盤のループは、記憶を失う不完全な物。猫騙し編からは同等と仮定する。
・梨花は、惨劇を回避して、平和な未来に行きたいと考え、行動している。
・沙都子は、「梨花と一緒に過ごしたい」が行動方針だろうか。ちょっとふわっとしすぎている気がするが……。
・沙都子の未来世界は、祭囃し編B(回想シーン)から続いていると仮定。
・沙都子は1回ループしたが、再び祭囃し編Bの展開になり、驚愕していた。
・一方、梨花は「祭囃し編に至るまでの限りないループ世界」と「祭囃し編後の未来世界」から続いていると仮定。
・二人の出発点は異なる。
・そして、梨花は、惨劇を回避しようと行動を変えているが、祭囃し編のような展開にならない。
・これは、梨花の居る業世界は、祭囃し編で確定していない世界であることが分かる。そもそも、祟騙し編ラストの圭一を見るに、雛見沢大災害が発生する世界でないことも示唆されている。(その代わり別な大災害を隠しているだろうとは思うが)
二人の歩んできた世界を整理>
梨花
・祭囃し編から来た。この世界は確定はしていない。ループしたら初期設定が変わってしまう世界。
・祭囃し編の結果につながるには、羽入がやる気を出して顕現する必要がある。100年で1回しか起きていない現象。
・業の世界でも世界の初期設定は確定していない。詩音が学校に来ていたり来なかったりする。
沙都子
・祭囃し編Bから来た。この世界は確定している。ループした沙都子が行動をかえなければ、祭囃し編Bになる安定した世界。 → 異常点。梨花の体験している業の世界と異なる。
・毎回羽入が顕現している。 → 異常点。
・沙都子は、ルチーア学園の学校生活が嫌でループしようとする。 → 沙都子が無能なだけなので違和感はまだ小さい。
二人の世界の差異の考察>
・沙都子の業世界が祭囃し編Bになるのは、世界の初期設定が固定されているのではなく、ハッピーエンドになるように、羽入や梨花が行動していると仮定すれば、初期設定は毎回変わっていて、梨花から見た業世界と同じとみなせる。
・だが、いずれにしても羽入の顕現は必須。羽入の居ない業の初期世界ってどうやってクリアーするの? → もしかして、沙都子がどこかの世界で羽入を消してしまった? だから、それ以降は多次元存在の羽入が消えてしまった? この場合だと沙都子、大概なことをやったな……。
・想像は一旦おいておいて、業の世界で観測された事象をもとに話を進める。
・梨花の業世界では、梨花は惨劇回避する行動をしている。これはある意味、固定された行動。梨花はサイコロを振っていない。沙都子から見ると、梨花は祭囃し編Bを再現する機械である。(祭囃し編Bを目指している時点で、梨花は旧作の梨花とは別世界の梨花なのだが)
・そうなると、サイコロを振っている不確定要素は沙都子。沙都子の行動変化により、祭囃し編Bが起こらなくなっている原因。
・羽入が顕現していないのは大きな差であるが、一連の流れから、業で羽入が顕現していないのは沙都子が原因と考えられる。やばいな―沙都子極悪人になっちゃう。
・もう一つの可能性。梨花の観測している業世界で羽入が存在していないのは、沙都子の観測していた業世界とは異なる世界だから。沙都子は梨花の業世界に送り込まれた工作員。羽入の顕現に対しての認識は、梨花も沙都子も違和感を覚えない様に思考誘導されている。(思考誘導は、何でもありに近い能力、これを前提にするのは無理が出てくる案)
・んー、どうだろう。多次元世界には行ったことが無いから分からないけど、「無限の可能性の中から祭囃し編に至って満足した羽入」が成仏して消滅。これが梨花の世界。「無限の可能性の中から祭囃し編Bに至ったが別に満足していない羽入」はそのまま存続。これが沙都子の世界。
・沙都子は最初沙都子の世界を繰り返していた。だが、いくら繰り返しても祭囃し編Bになることを回避できない。やる気を出した羽入と梨花の居る世界では絶対に祭囃し編Bに至ってしまう。
・絶望する沙都子ではあるが、大羽入が「祭囃し編に至って羽入が消えた世界」を見つける。大羽入は、そこに沙都子をループさせてみることにした。
・羽入の居ない雛見沢。梨花だけでは世界は救えず、雛見沢大災害になる。沙都子的には満足……する前に滅菌作戦で死んでしまうな。
・沙都子としては、羽入がいなくても滅菌作戦回避を目指して行動する。……が、失敗。鬼騙し編で梨花と沙都子は死ぬ。これは何だ? 絶望した梨花を見た沙都子が梨花を殺して自殺した流れに見せかける気か? 使われた包丁は梨花宅の包丁ではないがなっ!(きらーん。見逃さないぞ)
・もう一段上の視点の話にすると、沙都子が暗躍しているように見せたいものが、梨花と沙都子を殺した。……、これはちょっと想像できない。視聴者に向けて騙す意図があるのは作者くらいしかいなくなってしまう。あくまでも、人物Xが騙すのは登場人物の誰かに向けていなくてはならない。(短い物語なら視聴者だけを騙すことを書いても良いと思うが、ひぐらし業は長編である。ここはちゃんと設定されて描かれるだろう)この場合は、騙す先は梨花視点だろうか。人物Xは、梨花を騙して、黒幕沙都子と(思わせて)対決させたい。現に猫騙し編ラストとでは、人物Xの思惑通りに対決方向で進んでいる。
・つながらない妄想かと思っていたら、割とつながってきた。人物X、いるのか?(もう、人間世界の話じゃなくなってるんだが)
・今の所、沙都子はループしているというよりは、要所でフラッシュバック記憶があれば事足りる。沙都子はループをあまり活用していない。
・考えてもも見ろ。梨花をルチーアに行かせないために、連続で雛見沢症候群の発症者に殺させるなんて頭おかしいだろ。梨花のループに気付いたのなら、殺すよりも話合う方が現実的。梨花のループに気付いておらずにこんな手段を取るのは完全に狂人である。別世界の人物に言い聞かせて、別世界の人物が改心するわけないだろ!!!
・この一点だけでも猫騙し編の沙都子は致命的。普通の沙都子ではないことが確定できる。そうなると、猫騙し編の流れ自体がとても怪しくなり、タイトル通り梨花を騙している人物Xが梨花に見せている世界と導くことができる。いかがだろうか?
・ループを考察していたら、上位世界の人物Xに着地した。
・いやいや、羽入と大羽入を考察していたんじゃないんですが―!!! 何この無軌道考察!(平常運転)
・でも、現実世界の犯人Yもいると思うんだよなぁ。実行犯がいないと殺人という物理現象が成立しない。
・引き続き、鬼騙し編ラストの梨花と沙都子の考察を続けよう。
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