ひぐらしのなく頃に業 第24話 郷壊し編7 ネタバレ考察 その2

 第24話 郷壊し編7話のネタバレ考察その2です。


 ・放送からだいぶ時間が経っていますが、進めます。

 ・24話単体で結論が出るわけもなく、考察はだいぶ飛び回りますのでご注意ください。





考察の読み方>

 ネタバレ分解からの引用部分:背景灰色で少し右に表示。

 ★★:今回考察したものの開始点。ネタバレ分解読んだ人は★★を探して。




 ・ここは驚いた。椅子とテレビ。

 ・椅子は祟騙し編の新聞。テレビは猫騙し編の時報。この分だとカレンダーもここに? と思ったが、さすがにそこまでは無いかな。

 ・なお、この部屋の雰囲気は明かりの具合と言い、時計の感じといい、時計の反射といい、花瓶がぼやけているといい、何かおかしい。


 ★★

 ・「今こそ新聞を確認するときだ!」

 ・という訳でじっくり確認。



 ・祟騙し編の新聞と椅子と机。


 ・鬼騙し編の椅子と机。 → 鬼騙し編と椅子の色が違う。床も違う。「鬼騙し編内で、たまたま隣に椅子が並んでいなかった」の方がまだあり得る。 → 気のせいだった。


 ・テレビの比較。 → テレビ以外が映っていないので、壁の様子も分からない。

 ・梨花宅のテレビだとしたら、誰がテレビを付けたのか? 梨花や沙都子が不在のタイミングでテレビが付くのか?(世界の切り替わりを認識すると時報でしかない意味付けかもしれないが……)

 ・診療所のテレビとしたら、テレビを付けて何をしていたのか?

 ・14話冒頭のテレビ。

 ・「午後と書かれていない」 → 午前かも。

 ・「左上の光り具合の強さは、朝日かも知れない」 → 午前かも。

 ・「天気予報が描かれている。」 → 夜に天気予報は無いのではないか? → 午前かも。

 ・対抗意見、「今夜のニュースって書いてある」「20時までは午後って書かないのかも」「夜にも天気情報出しているのかも」


 ・朝8時だとするとなぜその時刻のテレビを映したのか。

 ・夜8時だとするとなぜその時刻にテレビがついていたのか。どこのテレビか。

 ・ここだけだとあまり意味はない疑問点で終了。


 ・時計や花瓶の雰囲気が変。 → 構図によって、物の形が変になることはたまにある。この画面だと電話も変。作画のブレの範疇か。

 ・時計の反射。 → 反射に関しては多数埋め込まれている。反射無し。反射あり。変な反射。ときどき鏡写しじゃなくてそのまま映る。なので、ここが特別というわけではない。終了。

 ・ガラスや鏡の反射具合にも何かの条件があるのだろうか?




 ・野村の車。どうにも幅が広く見える。そういうレンズはあるのだろうか。

 ・ナンバーは、2473。ナンバープレートの暗示するところは万葉集で行けそうな気がする。とはいえ、暗示は暗示であり、参考情報。ミステリー推理の証拠にはしない。

★★

 ・

 ・万葉集は、確か何話かのナンバープレートの番号は検索しても出てこなかった。万葉集は10000までは無いのだろうか。

 ・この車は分類番号2桁なのか。現実に則している。分類番号3桁は、幻想か未来も疑われる。



 ・雛見沢症候群が闇に葬られると聞かされた鷹野の目。


 ・田無美代子の目。


 ・私はそんなにアニメに詳しくないのだが、目の虹彩って同じにするんじゃないの?

 ※これを書いた後、暫くチェックしていて、目の描写に違いがあるのは確認できた。仮説は挙げず、まとまるまで秘匿する。


★★

 ・私にとって、目の虹彩は難易度が高すぎる。まとめるのは無理と判断。よって、だらだらと書く。

 ・虹彩の形は、猫型と長方形を曲げた形がある。上の画像で言うと、鷹野が猫型で、田無美代子が長方形を曲げた形。場面によって結構変わる。

 ・あと、気になるのは白い反射。反射無しから、反射4個くらいまでパターンがある。

 ・気になるのは、目の下部にある横反射。上の画像で言うと、鷹野にも田無にも1個ずつある。急に出現することがあるが、そういう作法なのか何となく描いただけなのかも不明。




 ・例えば、24話の沙都子だと、瞳の下部分に薄い白があるのは序盤と終盤の2か所のみ。意外と少ない。虹彩は、長方形と猫で変わっている。序盤は「鳥籠の方ですわね」、終盤は、H173風なケースを持っている沙都子。どちらも不穏であるが、だからといって何も分からない。


 ・そして、眼の光をみていると、一人だけ逆に光っている場合がある。目線を表しているのか、だれかが見えない光源になっているのか、何かがおかしい。でも、目の書き方の作法で普通なのかもしれない。判断不能。

 ・目が光らないとL5な感じはあるが、光過ぎても怪しい言動や行動をとっている感じもする。ふわっとしすぎていて考察不能。何か発想が欲しいところ。

 ・目に関しては終了。



 ・鷹野一二三、つるし上げの図。

 ・己の立場に従って、ただ論文を否定しに来た者達。

 ・美代子が手伝って書き上げた論文。美代子が入れたお茶(コーヒー?)。踏みつけられる論文。おまえら、必殺仕置き人だったら切られる側だからな。


 ・話は変わって、鷹野一二三。お前もお前だ。人生をかけた研究のわりに、相手にされておらず、やっと見てもらった相手に否定されるままってどういうことよ。研究者は、研究の真実だけでなく、それをきちんと広めることまでやらないと、研究自体がきえてしまうよ。資産的に裕福なら、論文を書いたうえで、それをきちんと広めるところまでやらないと。(雛見沢症候群を世に広めることは、己の口封じにつながるのは皮肉だが) ちゃんとやらないから美代子が泣くことになるのだ。論文を書く頭があるなら、広めるための交渉術も必要。

 ・閑話休題。(いつもだな)





 ・論文が同じ人に2回踏まれる。



 ・おまえらな、サラリーマンの前に人間であれよ。こういう泣かせ方は最悪だぞ。



 ・一二三も美代子をかばわない。こらー! と言いたいところだが、この部分には資料が映っていない。スーツの人が何を踏んでいるのか分からない。もしかするとここは、資料以外のこともありうるのか?(困惑)

 ・世界の切り替わりはあるが、まぁ良い。

 ・実は、全然違うものを踏んでいる叙述トリックの可能性はある。



 ・いやぁ、アタッシュケースを持って立つだけなのに丁寧な描写。

 ・そして、パスワードロックのキーパッドが無さげ。小さいので先に進む。



 ・アタッシュケースをピッとして開けた。分かる。(いや、さっきキーパッドがなかったので、その意味だと分からないなのだが、視聴者には違和感がない)

 ・……ん? ……ピッ?

 ・よく聞いたら、タッタッタとキーを押した後にピッとなっている。これは、きちんとキーパッドをたたいて、アタッシュケースを開けている。このアタッシュケースにはキーパッドあり。

 ・あと、鏡のうつり方が怪しい場面は信用できない。



 ・そして取り出したのはファイル。ファイルのサイズ的に、このアタッシュケースにH173が入っているのは考えにくい。普通は上側も薬液を守るクッションになっているはず。(まぁ、「その上にファイルが格納できます」というアタッシュケースも無いとは言えないが、普通は劇薬にファイルを入れられる構造にはしないだろう)

 ・となると、ファイルのアタッシュケースもキーパッド付きなのかな?



 ・ファイルを置いた。

 ・色味の違う鷹野。



 ・これは流石に鏡がちゃんと映ってないよね。



 ・アタッシュケースが消える。

 ・「しまう動作は省略しました」にはちょっと無理が出てくるよね。どうなんだろう。

 ・いちいち書いていないが、私も毎回「作画ミス」の面でも検証している。両面考えながら進むのは疲れるのは確かである。まぁいい加減、「作画ミス」で見るのは無理が出てきたが。

 ・世界の切れ目は、フェルミ推定で数えると24話×1話10シーン×1シーン10カットで計算するだけで2400か所。途中から気づいただけでもざっと200カットはあるから、1000は行くだろう、それほど的外れでもないと思う。

 ・しかもほとんどが世界事の物の配置がきちんと設定されているように感じる。最低でも2つの配置図があり、きちんと書かれている。角度を少しずらしてきて分かりにくくなっていたり、変な形の電話にしたり、作画ミスなのか、意図的に適当に書いてあるのかは分からない。そしてだいたい、そういう画面だと、変に見える所以外に明確な違いがある。

 ・分かり易い所だけでも、列挙して数で勝負するのも手なのだが、ブログでは見づらいね。動画が良いかも。(製作にどれほどかかるか)

 ・そして、作画ミスだろうが、世界の切れ目だろうが、他の部分からでも推理可能なのだろう。

 ・おそらく、提示されたヒント全部に反応できる人はいない。どうしても取りこぼす。だから、作家としては、多少取りこぼしても類推できるようにしているのではないかというメタ視点読み。だって、聖書とか万葉集とかマザーグースとかまでチェックしてられないよ!

 ・私に分かる範囲で推理する。

 ・例のごとく、閑話休題。


 ・おや、よく見たら、ファイルを前にした二人の画面の鏡はぼやけていない。ただ、角度が少し違う気がする。右の壁は鏡に映ったら、直線じゃないのかな? 正しい鏡像のイメージが構築できていない。暫く鏡でも眺めてみるか。

 ・右側の入り口のドアはすりガラスか。

 ・左の棚のガラスも透明度が高い。この画面には細工が無いとか?

 ・ガラスも課題。


 ★★

 ・全部の描写異常をチェックしたらキリがないので、なるべく物語に意味がありそうなところを優先しよう。


 ・鏡、ガラス。 → 郷壊し編で変化が顕著になった。例えば、梨花宅の窓ガラスが反射するようになった。後で見直し。


 ・「無限の可能性」ということで、「鷹野が週末作戦を思いとどまる世界」のかけらということなのだろうが、作品としては何を意味しているのか。

 ・鷹野は、週末作戦を完遂しても失敗しても破局が訪れる。その中で、富竹に救われる世界もある。

 ・「他者の力ではなく、鷹野は自らの意思で週末作戦を思いとどまることができる」(富竹の手を借りてはいるが) だから、梨花の「雛見沢から出たいという意志も思いとどまらせることができる」という比較表現なのだろうか?


 「鳥籠」を整理する。

 ・鷹野は、「梨花の鳥籠」だった。 → 梨花が生き延びるために鳥籠を壊した。 → 鳥かごを壊したら、梨花が雛見沢を出て行った。

 ・野村は、「鷹野の鳥籠」だった。 → 祭囃し編では鳥籠を出られた。業では富竹に助けられた時以外は出られなかった。 → 沙都子の記憶は祭囃し編的なので、鷹野も毎回鳥籠を出ていた。

 ・奇しくも、梨花と鷹野は、祭囃し編で問題が無い。だが、沙都子としては、ルチーアに行ってほしくない。


 ・沙都子としては、梨花を生き延びさせつつ、梨花が雛見沢を出て行かないようにしたい。

 ・私としては、沙都子が「梨花をルチーアに行かせて自分も勉強しなくてはならない」を避けたいと言う部分か、梨花がループで神経衰弱を一発クリアーしたどちらかに偽装があると考える。

 ・沙都子が、ループで神経衰弱をクリアーできるなら、学校のテストなど楽々。テストの成績が良ければ、補習も必要ない。大学だろうが余裕。梨花がルチーアに入るのを止める必要は無い。


 ・鳥籠部分、梨花と鷹野は別途考察する。ここは、重要部分だ。




 ・入江は午後からの沙都子の診察の準備のために来た。

 ・アルバム。祖父が亡くなってから一度も開いていない。 → 開いていたら、細工された証拠となる。


 ・この鏡はおかしいよね。



 ・私がループ沙都子なら、これのトラップを仕込む。必要なのは、一回の盗み聞きと、一回の手紙差し込み、事前の文書の捏造(これが難しい)。


 ★★

 ・手紙に細工が無ければ偶然の奇跡。手紙を細工するとすれば沙都子くらいで他に存在しない。そうでないとすると、細工したのは世界(作者または上位存在)ということになる。ただし、世界解釈は意地悪な解釈である。

 ・ああそうか、高野一二三が手紙を書いた世界を見つけてきたということか。捏造ではない。捏造があるとすれば沙都子が偽造したときだけだが、その場合でも、「一二三の手紙が存在する世界のかけら」を元にしたわけで、一二三の手紙は存在している。

 ・なるほど、「手紙の挟まっていないアルバム」でも観測しない限り、もうすべてのアルバムに一二三の手紙は挟まっていることになるのか。

 ・毎回オヤシロ様像に、鬼狩柳桜の欠片が入っているかのように。


 ・この謎は暴くと言うよりも、「優しい世界はこうして作る」という例の提示なのか?

 ・もし、暴く部分があるとすれば、沙都子がやったか、かけらを見つけたかくらいか。でも、沙都子が偽造するには、「アルバムに手紙が入っていない世界」が無ければならず、そんな世界はわざわざ提示されない。手紙を偽造せずとも、ただ一二三のアルバムを開かせれば良く、偽造する意味は無いか。

 ・今後の考察点としては、「鷹野が手紙を見つける世界」に至ったのが、「世界を繰り返した後の偶然」なのか、上位世界の誰かに「理想の欠片を見つけてこれる能力」があるのか辺りか。

 ・エウア、羽入、梨花、沙都子の能力の整理が必要。

 



 ・沙都子たちがやってくる。




 ・あからさまになった変化カット。

 ・頭を少し後ろに引いたっと思ったら、絵柄が変わり、大声を出しているわけでもないのに梨花の口の開く大きさが切り替わった。

 ・私は視聴してきたアニメ量が少ない方なので、90年代や00年代の絵柄とかあまり分からないのだが、梨花の描かれ方が変わっている。

 ・この変化が何を表しているかは分からないが、勘としては、カット中に何かが入れ替わっている。ただ、今の私はそれをうまく説明する言葉を持たない。

 ※この変化は、数日たってもまだ何を意味するのか分からない。もしかすると、旧アニメ版と、漫画版と、コンシューマ版と、原作版とかで絵柄を切り替えていたりするのか。



 ・そしてこれである。

 ・沙都子は肩を落としているのではなく、縮んでいるように見える。襟元の変化が顕著。


 ・診療所に来た時は、この口の開き方だった。

 ・まぁ、こっちは口が連続変化でないので弱い。普通に肩を落としたときに、業では襟を変えて表現する書き方なのかはいずれチェックする。もしかしたら、第二の切り替わり。

 ※アニメ絵の絵柄の違いはよく分からないので、保留とする。


 ★★

 ・絶望的に識別できない。

 ・アニメには「中割りソフト」というものがあり、前の画像と後の画像をセットすると自動で間のコマを作ってくれるものがある。

 ・輪郭や服装の変化は、中割りソフトのせいでは無いかと思う。ただ、その際に絵柄を変える必要があるのか、別人が描いたりするものなのか、そういったアニメの作法が分からない。

 ・口の開き方や、襟の描き方など絵柄の変化は原画者の無意識の違いなのか、それとも意図的に描き分けているのか、この識別は同じ会社が作った別作品のアニメをチェックする必要があるのだろうか。そこまで調べる必要があるかは悩ましいところ。作品の選定からして難しい。




 ・ロールシャッハ検査。



 ・ひっくり返せば、女性(とは限らないが)二人が屈んで何かを支えされられている。人柱状態、拘束状態なのか?

 ・屈んでいるのではなく、スカートをはいて鎖で拘束された少女二人?

 ・まぁ、ロールシャッハ検査で万人共通で確定する情報は無いので、花言葉並みの暗示情報としてとらえる。


 ★★

 ・似たような形をチェック。まずは祭具のクワ。



 ・2話。鬼騙し編の綿流し祭り。違うか。



 ・16話。猫騙し編の綿流し祭り。そもそもクワの模様が違う……。




 ・18話。郷壊し編の綿流し祭り。2話よりは16話に似ているが、これも形が違う気がする。





 ・16話。さくさく沙都子綿流しのクワ。これも違う。いや、そもそもクワの模様自体が変化している。

 ・羽入を祭る祭具の形も変わるのか……。



 ・ルチーアの教卓の模様。これも違う。

 ・特に浮かばず。今回はこれで終了。



 ・八重歯の位置が変わった。これはどういう意味か。



 ・あれ? また口の開く大きさが変わった。

 ・首や頬の輪郭も違うな。作画のブレと区別はつかない。注目点として、24話全体を通して判断することにする。

 ・業は、私よりもはるかに多くアニメを見ている人たちが見ているはずなので、おかしいと感じる気もするのだが、近頃のアニメの作画のブレはこんな感じなのかね。

 ・そうだとしても、私にとっては重要なヒントに見えるのは仕方ない、調べる。


 ★★

 ・今の所、絵柄変更に手掛かりはなし。

 ・八重歯とポーチの魚の向きが一致している感じなので、区別を進める。

 ・エウアの錫杖持つ手と一致したりすると良いね。




 ・高野一二三からの手紙。

 ・わざわざ映すと言うことは、手掛かりがある。


 ・まず、高野一二三は、田無美代子を三四と呼んでいる。高野一二三は鷹野三四は知らない。これは、業の世界では昔から三四であったか、偽造した犯人が「美代子」と「三四」を間違えて書いてしまったかのどちらか。

 ・高野一二三は鷹野三四を、声では「みよ」と呼んでいたので、違和感はない。

 (字幕つきで見られる環境が待たれる)

 ・でも、例えば沙都子がこれを偽造したとして、目的は何か? まぁ、考察は後で。


 ・追加!


 ・17話の富竹「やり直そう、今度こそ本当の人生を。田無美代子の人生をやり直すんだ」

 ・はい、ありました。田無美代子。

 ・これで手紙が偽造の可能性が高まったと言うか、もう状況証拠としては決定的。高野一二三が、美代子を三四と書くわけがない。あとは物的証拠があると望ましい。


 ※追加。

 ※Netflixで字幕を確認した。田無美代子は高野三四となっていた。EDのキャストも同じ表現。

 ※パターンは2つ。

 ※A.手紙が偽造。偽造者は田無美代子と知らなかったので、高野三四扱いで書いた。

 ※B.世界が別。富竹が鷹野に「田無美代子」といった世界と、この手紙のある世界が別というパターン。手紙は本物。でも、田無美代子を高野三四に初期設定したら、もはや世界が根本から違うよね。せめて高野美代子だろう。こっちは孤児ですらない設定だろうか。


 ★★

 ・田無美代子は、高野一二三と一緒にいたとき高野三四を名乗り、三四と呼ばれていたということで、手紙は「三四」で特に問題無かった。

 ・そして、前述の考察で、沙都子が手紙を創作する必要性がなくなった。沙都子が想像力豊かな作家設定なら別だけどね。沙都子がやるとしたら、手紙の偽造ではなく、アルバムを開かせて手紙を鷹野に読ませること。既に手紙はアルバムに入っているのだ。

 ・「認知症」という言葉は昭和58年当時やもっと昔には存在していないが、「看護師」と同じく、現代人に分かり易い翻訳が入っているとみなす。

 ・時間の叙述トリックがあるとしたら、昭和58年と昭和62年くらいで良いだろう。手掛かり鳴く、急に平成や令和が入るのは意味不明になるので、推理からは外す。


 ・この手紙で叙述トリックを疑うべきは、「鷹野は業の全編でこの手紙を読んでいるとは限らない」というところか。



 ・その3へつづく。


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