ひぐらしのなく頃に業 第24話 郷壊し編7 ネタバレ考察 その3

 第24話 郷壊し編7話のネタバレ考察その3です。

 あと少し。


 放送から一ヶ月以上経ち、「アニメの見た目のトリックは、あくまでもサブである。メインのトリックは文章のはずなので、そこを見抜かない限り業は暴けない」という気分ですが、進めます。

 文字で表現できるところまで落とし込むぞー。(まだ無理)



考察の読み方>

 ネタバレ分解からの引用部分:背景灰色で少し右に表示。

 ★★:今回考察したものの開始点。ネタバレ分解読んだ人は★★を探して。




 ・綿流し祭り、圭一が人混みに囲まれる。

 ・圭一「どっから湧いたんだ」ギャグシーンとみれば無くは無いのだが、24話の描写である。この人混みは怪しい。

 ・猫騙し編冒頭で人ごみに流されて助かったレナ。あれも、誰かの意図が入っているという提示の気がする。

 ・圭一の主観はそのままで世界が入れ替わるというのは、かなり高度な操作である。視聴者が見ている世界が切り替わるだけなら、まぁ、たくさんあるからわかる。むしろ私にはなぜ皆が分からないのかが分からなくなってきた。

 ・だが、圭一の主観そのままで別世界に跳ぶなんて、まるで鬼騙し編や祟騙し編のラストじゃないか。ヒントの提示か。

 (これは、圭一の意識が飛んだのではなく、圭一以外が圭一の世界に跳んできたともいえる。見た目だけでは区別できないのでどちらでも良い、そしてどちらにも決められない。悪質な猫箱状態)


★★

 ・仮説としては、「指パッチン沙都子」の能力なのではないだろうか。

 ・まず、この沙都子は、「上位世界の沙都子」で、かけらの中に干渉している。梨花のように死んでループするような不便な状態ではなく、上位世界から気軽にかけらの中に干渉してる。

 ・指パッチン沙都子の時も同様。

 ・ただ、かけらの中の沙都子を乗っ取っているのなら、赤目になるなり分かり易い表現をすると思うので、何かが違う。「指パッチン沙都子」や「人混み出現能力」は後で考察する。


 ・気になるのは、沙都子があまり意味なく「人混み」を出現させていること。この沙都子は完全に遊び気分で能力を使っている。

 ・上位世界から箱庭感覚で遊んでいるからか? だが、それだと梨花の意思を操る以前に、受験勉強や授業自体などどうにでもなるので、梨花の意思を操る必要性すらない。この矛盾は見逃せない。

 ・エウアの言った「記憶の累積が不可逆」により、梨花に一度知られてしまうとやり直せない? だが、時系列的に後でありそうな「猫騙し編のラスト」まで、沙都子のことは何も知られていなかった。

 ・また沙都子を黒幕として考察して、矛盾点を洗い出す必要があるか。これは後で。




 ・沙都子の八重歯が戻った。


★★

 ・八重歯の件。全編を見ると、八重歯の入れ替わりは普通に行われている。漫画版ん祟騙し編でも入れ替わっている。

 ・うーむ、「何となくどちらかを八重歯にすれば良い」というのもありなのだろうか。もしかすると、沙都子ファンだと「そんなものだ」なのか「そんなわけがない」が分かるのだろうか。

 ・沙都子の八重歯の切り替えが意図的かどうかは、別途全話を通して確認するので、考察は保留。



 ・うお、沙都子の絵柄が変わった。顎の輪郭を手で隠すのは露骨。



 ・例えるなら、公式ページの羽入紹介。この口。この羽入は絵柄が古い。

 ・ちなみに、この羽入は親指を隠しているのが意味深。

★★

 ・私がいう「絵柄問題」である。

 ・これは、まだ私が何が起きているのか理解できていない。主要キャラクターを別途24話通して確認してから判断しようと思う。

 

 ・まつ毛は慣れてきたが、今度が絵柄か……。見た目から行くなら、避けては通れない道だな。

 ・そして沙都子のセリフ「そんなことでは次期部長は務まりませんわ」この沙都子は未来の記憶を持っている。




 ・ここは、ルパン一味などがいるが、そういう場面では、往々にして別なところに何かを隠している。

 ・いや、そもそもキャラデザが全然違う……。お面? 制服、着物。 異世界感がある。

 ・友情出演というのもあるかもしれないが、寄りにもよって最終話とは……。


 ・圭一の周りの人が違う。キャラデザも普通。この場合は、同一世界なのに、圭一と魅音達で見えているものが違う?

 ・それとも、圭一だけが主人公視点で真実を見ている? ただし、圭一が囲まれているので、異世界に飛ばされたか、圭一以外の異世界が飛んできたのかなぁ。多分このシーンだけでは分からない。



 ・手首の曲がりが変だが、これはまぁ、タメの意味かも知れないのでこんなものなのか。

 ・昔は、関節以外でふにゃっと曲がる感じの絵柄があったので、怪しんでしまう。良く分からない。見慣れるまで待つ。





 ・それにしても、上で動けないのは分かるけど、下は動けるよね。



 ・たこ焼き屋とはどこなのか。奥の建物は?

 ・これは、世界事の神社の地図ができてからじゃないとダメだな。一か月以上先。



 ・祭具殿に入った鷹野。

 ・それをうかがう沙都子。


 ・きちんと鍵を閉める富竹……え? なんで鍵もってるの?

 ・論理的には富竹が鍵を持っているのは、おかしい。幻覚なのか、新たな情報なのか。



 ・鷹野から富竹へ終末作戦の告白。盗み聞きする沙都子。

 ・改心している風の鷹野。

 ・時系列が分からないのだけど、騙し編のどれかの世界かな?

 ・沙都子の手紙トラップで、鷹野の週末作戦を思いとどまらせた?

 ・鬼騙し編では、鷹野は逃げたけど、証拠不足で番犬が呼べなかった? いや、入江診療所に番犬はいた。数日遅れで呼んだ?

 ・鬼騙し編の梨花の記憶と、沙都子の最適行動を整理しないといけないな。うまい道があるかもしれない。

 ・鬼騙し編の開始時点で、沙都子のトラップは完了。ただし、想定外の事態により、圭一とレナが対決、梨花と沙都子は死亡。わからん。

 ・はいはい、次―。


★★

 ・鷹野が一二三からの手紙を読んで改心した感じ。上位世界の沙都子が見つけてきたかけらによる奇跡である。奇跡ではあるが、それは分かる。

 ・だが、沙都子がそれを覗くのは、おかしい。これから何かやるのだろうか。


 A.この沙都子は何も知らない。

  ・この沙都子は、上位世界の沙都子とは別人。だとすると、この沙都子は、梨花と同じ不自由なループ能力者かも知れない。

 B.この沙都子は鷹野の改心を既に知っている。

  ・この沙都子は、上位世界の沙都子と同一人物。だとすると、この沙都子はかなり万能。かけら紡ぎができて、梨花よりはるかに能力が上なので、梨花にに勝ち目はない。物語になるのか?

  ・鷹野の改心は知っているはずなので、盗み聞きする必要は無い。盗み聞きするためではなく、これから何かするのだろうか?


 ・あとで考察する。



 ・朝の雛見沢?

 ・太陽は見えない。(たとえ見えても単独だと信用しにくいのだが)

 ・入江診療所がある。

 ・おいおい、入江診療所は真下の画面外あたりだろう。

 ・左側の家の並びがだいぶ違う。

 ・どの世界が本物とかあるのか。


★★

 ・業で俯瞰した雛見沢の中で、入江診療所が描かれたのはここだけ。

 ・圭一の部屋の地図や、圭一母の書いた地図からすると、入江診療所は画面外の下側あたり。しかし、俯瞰した景色の中には、どこにも圭一宅が見えないので、逆に圭一の地図側が嘘かも知れない。


 ・大きく分けると、雛見沢の景色は3種類。


 A.普段通りの景色。



 B.ルチーアから里帰りしたときの川の流れが変わった景色。

 ・道も樹木で覆われ、人が住んでいなさそうな異様な景色。山に住宅街をテレポートさせて融合してしまったかのようだ。

 ・手前には古手神社の山があるはずなので、地形がおかしい。



 C.24話のこの場面。

 ・入江診療所が画面内左下に。

 ・ここは見た目で分かり易い異常事態である。これは流石に作画ミスではないだろう。

 ・業の雛見沢に入江診療所と数件の家を融合した感じ。



 ・入江診療所を番犬が制圧。ナンバープレートは隠れている。早朝突入だね。



 ・小此木造園。猫騙し編と異なる状況。


★★

 ・祭りの後の夜明けとともに番犬が山狗を襲撃。

 ・一方、猫騙し編では、小此木造園が営業する時間まで待ってから襲撃。

 ・この違いは何か?


 ・そして、祭囃し編だと、部活メンバーが入江診療所を襲撃したのは祭りの日の朝。番犬による山狗制圧がそもそも19日の昼間だった。「綿流し祭り後まで鷹野に何もしない梨花」という時点で祭囃し編としてはあり得ないのか。


 ・鬼騙し編、綿騙し編、祟騙し編の梨花は祭囃し編の行動をとっていない。

 ・猫騙し編の梨花も鷹野に対処する様子が無かった。我々の知らないルートで羽入が関与して解決したのだろうか。


 ・2話のかけら世界の梨花は、祭囃し編の記憶がある感じだったが、業の世界で鷹野に対抗している様子が無い。梨花は、鷹野に対処せずに祭りを迎えてはいけないのではないか。

 ・14話のかけら世界の梨花は、大石に殺された記憶を引き継いでいる。ここで初めて記憶継承が完璧になった。それなのに、鷹野に対処する様子はなく、かくれんぼから始めている。

 ・14話の梨花は、鬼騙し編、綿騙し編、祟騙し編の記憶がある。祭囃し編の記憶は、あるのだろうか? 梨花が鳥籠を出られた理由は、「圭一達が奇跡を起こした」扱いである。梨花の謙遜なのか、それとも梨花は本当に何もしていなかったのか。この梨花の世界では、祭囃し編と違う展開だったのかもしれない。

 ・羽入が顕現して、圭一達が活躍して、鷹野に勝った。沙都子視点では、その「鷹野に勝つ世界」で固定されてしまったので、それを変えた。……ん? 沙都子が何もしなかったら羽入が顕現しているはず。沙都子は羽入に何かして顕現できなくした? 羽入が顕現しなくなったら、梨花が鷹野の鳥籠に閉じ込められた。 → 沙都子の活動で、鷹野が一二三の手紙を読む世界を引き当てた?

 ・かけら世界の羽入は、かけらの中の現実世界とは時間の流れが違うので、難しい。未来沙都子からすると、満足した羽入は消えた。 そこからループすると、羽入は居ないのだろうか。 → いや、ループしても羽入を含む部活メンバーの力で鷹野を倒していたな。羽入の消えたロジックは見逃せない。後で考察しよう。


 ・17話の現実世界の梨花は、鷹野が惨劇を起こしていたことを知っていた様子。でも、高野への対処を何もしなかったのは何故なのか? 疑問は同じところに着地する。



 ・また、猫騙し編では、小此木が銃を取り出すときに20日の朝刊が敷いてある。

 ・これは、「襲撃は20日朝ではない」ことを表していると考えているが、襲撃が20日早朝との違いは何だろう。

 ・羽入がいないので、そのままでは鷹野を倒す展開にはならない。もし、鷹野が改心した場合、襲撃はいつになるのが妥当なのか、番犬制圧のパターンを整理する必要がある。

 ・鷹野抜きで沙都子が番犬を動かすことはできるのだろうか。業では、梨花が頑張っていないので、何もしないと週末作戦が実行されてしまう。だが、週末作戦は一度も実行されていない。そして、綿騙し編では、鷹野が改心している感じがせず、番犬も山狗を制圧していない感じ。どうして週末作戦が中止になったのか。ここは整理する必要がある。



 ・さぁ、終盤だ。ここからは特に傾注。



 ・あくまでもこのセリフでは、エウアは映っていない。


 ・エウア「面白い。我が力が、まさかこんな形で影響を及ぼすとはなぁ」

 ・錫杖は左手に所持。

 ・沙都子「笑い事ではございませんの」



 ・何だこのカットは、視線誘導か? 無くも無い。

 ・……後のカットで、床のブロックの向きが変わってるね。ヒット。

 ・沙都子「梨花が逃れたいと願えば、100年閉じ込める鳥かごになり」



 ・沙都子「私が梨花を閉じ込めたいと願えば鳥かごは開いてしまう」


 ・沙都子「簡単にはいきませんわね。雛見沢という土地は」

 ・はい、このカットは錫杖を持つ手が見えない。錫杖はただ立っているだけかもしれない。猫箱状態。

 ・エウア「前にも言ったように、記憶の累積は不可逆だ。そなたが何度世界を繰り返しても、もう鳥かごは決して猫を捉えぬぞ」



 ・この恐ろしいつなぎ。カットで左手持ちに切り替えてきた。

 ・普通に見たら、エウアは左手に錫杖を持ったままでいるかのようだ。

 ・違和感は見つけた。見つければ、あとはたどれるので後回し。

 ・左手持ちのエウアと一緒にいる沙都子は大体まとも。あとで通して見直さないと。しかし、少し前にあったようにカット中の変化という大例外も少し混ぜてきているので、慎重に。

 ・沙都子「そうは行きませんの。オヤシロ様の巫女ともあろうものが村を捨てるなんて、許されることではありませんもの。ええ、私が許しませんわ」



 ・またもや錫杖は握られていない。

 ・エウア「ほう。ではそなたがオヤシロ様を名乗り、祟りを示すとでも。」



 ・沙都子「ええ、私が梨花を再び惨劇の輪廻に閉ざしてみせますわ」

 ・これは、どういう視点の発言だ? 


 ・左手錫杖エウア基準。★左手錫杖 〇どちらか不明


 ・〇エウア「猫の言うところの、惨劇のルールがすべて失われた世界か。」

 ・★エウア「面白い。我が力が、まさかこんな形で影響を及ぼすとはなぁ」

 ・★沙都子「笑い事ではございませんの」

 ・〇沙都子「梨花が逃れたいと願えば、100年閉じ込める鳥かごになり」

 ・★沙都子「私が梨花を閉じ込めたいと願えば鳥かごは開いてしまう」

 ・〇沙都子「簡単にはいきませんわね。雛見沢という土地は」

 ・〇エウア「前にも言ったように、記憶の累積は不可逆だ。そなたが何度世界を繰り返しても、もう鳥かごは決して猫を捉えぬぞ」

 ・★沙都子「そうは行きませんの。オヤシロ様の巫女ともあろうものが村を捨てるなんて、許されることではありませんもの。ええ、私が許しませんわ」

 ・〇エウア「ほう。ではそなたがオヤシロ様を名乗り、祟りを示すとでも。」

 ・〇沙都子「ええ、私が梨花を再び惨劇の輪廻に閉ざしてみせますわ」


 ・うーん、★だけ見ると、沙都子は「梨花を雛見沢から出したくない、オヤシロ様の巫女が村を捨てるなんて許されない。」と言っている。

 ・沙都子視点としては、ルチーアに行くと梨花が事故で死んでしまうとか、梨花が村を離れると村に何かが起きてしまうことを知っていて咎める様な発言。

 ・沙都子の考えの大筋は分かった。

 ・依然として「記憶の累積は不可逆」は怪しいまま。普通の沙都子じゃない方の沙都子に言っている気がする。


★★

 ・エウアの錫杖は、全編通してみて判断する予定。やってみないと分からないので、考えるのは後で。




 ・沙都子「そして、梨花にわからせるんですの。」


 ・沙都子「雛見沢を捨てようと言う気持ちがある限り」



 ・沙都子「今度の惨劇は永遠に終わらないと言うことを(くわっ)」




 ・エウア「鷹野が神になる願望を捨てた矢先に。そなたが神になろうと言い出すのだから」

 ・不穏なことを言い出したが、さりげなく、錫杖を持つ手は見えない。



 ・エウア「実に見飽きぬぞ。」

 ・ここから左手に持っているのが見える。

 ・なんか、下を向いて錫杖を握るときに雰囲気が変わった気がする。エウアの発言は不穏だが、カット中の切り替わりが見つけられれば、不穏発言は別エウアで通る。(もう少しエウアの見分けがつくまで保留。おそらく、ここが突破できれば、ひっくり返せる)

 ※つくづくしんどい。


 ・そして病院。

 ・鏡はぼんやり。明かりのせい?


 ・予防薬と称して富竹にH173を投与しようとする。日中に打って発症させるのはおかしいので、これはL5に向けての準備段階なのかな。

 ・それにしても、よく毎回うまく綿流しの日にL5発症に調整できたものだ。



 ・8桁のパスワード。



 ・薬を手に取る。

 ・なぜ、全然違うカットが混ざるのか……。

 ・薬のラベルも違う、パスワードキーパッドの厚みも違う。アタッシュケースの取っ手も全然違う。ぼかしているけど、注射器のラベルも違うし、注射器のゴムの厚さも違うし、注射器の先のキャップも違う。

 ・これは、たとえば、視覚を騙している者がいたとしても、全てのシーンを騙すことはできないと言うことか。万能ではない。あくまでも、実際のシーンを誤解させるように、別カットを差し込んだり、あり得ない表現(クラブの6など)を混ぜるくらい。絞り込めるかな。

 ・もしかすると、無から幻影は作れず、現実に起きた世界を表示することしかできないのかもしれない。




 ・H173を戻す鷹野。

 ・時系列としては祭具殿侵入よりも前だよね。

 ・かけら世界から観測するかけらは結構時系列も違う。


 ・アタッシュケースを手術室に置いたままは沙都子に都合がよすぎない? そもそも、同じテーブル上に、H173以外のアタッシュケースがあるんですが。

 ・そして、猫騙し編は地下室で発見された理由は何だったのか。


★★

 ・背景の差異は、別発注であまり重要視していないかも知れないからね。細かいところは置いておいて、分かり易いところから行こう。

 ・猫騙し編とパスワードの桁数が違う。 → 17話でうっすら見えるパスワードのメモからすると4桁。パスワードを入力中に音がしない。24話は8桁。入力中に音がする。

 ・うーん、ここは偽る必要が無いか。この描写で偽れる相手が視聴者しかいない。パスワードを4桁にするか8桁にするかは鷹野が決められるか。

 ・ただ、パスワードの数字は鷹野の心境の変化を表しているかもしれない。



 ・このね、扉を開けるシーンだけでもすごいよ。扉の重さが感じられる。これだけ丁寧に仕事してるんだから、カットの偽装もおてのもの。




 ・パスワード入力ミスでエラー。まぁ、わかる。ただし、数回でロックされて警報が鳴るなり、中の薬液が破壊されたりといった、連続で間違えたら取り返しのつかない構造でなければいけない。

 ・だから、このキー入力そのものが怪しい。

 ・普通は8桁入力してEを押すか、8桁入力したらチェックされるのが本筋。

 ・……とまぁ、キーパッドの構造がおかしいのが一点。




 ・そして、指パッチンループを開始する沙都子。

 ・おかしなところは見えないが、この先で、カットが切れ変わりまくりなので、個々の解釈は幾つかに分岐。


 A.指パッチンをしようとしている。

 B.ヘアピンを取り出して鍵を開けようとしている。(美代子じゃなとヘアピンしてない! しかも左だし!)

 C.理由Xだ!


 ・さすがに一コマでは絞れない。保留。

 ・そもそもここは、手術室にH173を置き去りにする丁寧な段取りがありつつも、世界が切れていて騙しが入っているから怪しいのである。




 ・うーん。これは未来沙都子な感じ。後ろの窓と比べて、背が高くなり、手も大人びている。

 ・そもそも、私は何かで苦しんでいる梨花への麻酔薬を取りに来たのではないかと怪しんでいる。



 ・パスワードを入力しているのは、小学生の手。

 ・現実でも入力していてエラーが出ている感じはあるので、もしかすると、パスワードの桁数が自由設定で、設定桁数まで入力するとエラーが出るタイプなのかな。



 ・んー。

 ・H173を取り出したように見せかけてはいる。

 ・だが、麻酔薬を取り出すこともできる。

 ・もしくは、高野一二三のファイルに、用意してきた手紙をポケットから取り出し、右手で差し込むこともできそうな描写。(すごい素早さが必要だが)

 ・音の感じからすると、麻酔薬を取り出す方が妥当かな。ファイルに挟んだとしても時間が一瞬。

 ・麻酔薬は猫騙し編で確認。(形は違う。24話には出てきていない)


 ・さて、指パッチンの矛盾点を軽く考察。

 

前提>

 ・沙都子は、指パッチンするたびに、ループしている。

 ・省略されているが、毎回自殺しており、同じ場所に戻ってきたところから描写を再開している。


矛盾点>

 ・本当に死の描写を省略しているのか?

 ・例えば神経衰弱。

 1.スペードのAをめくった後に、間違えたので指パッチン。

 2.省略されているが、沙都子は突然自殺をする。

 3.そして、何日に戻るか分からないが、また同じテーブルについて、スペードのAに続けて、別なカードをめくる。

 4.外れたら、自殺して戻ってくる。

 5.これを50枚当てられるようになるまで繰り返す。

 6.さて、最初のうちはまだ良いが、52枚のうち50枚を覚えられない限り、死に戻りループでは神経衰弱でストレート突破できないのだが、この記憶力はどこから来たのか?

 7.そして、その記憶力があれば、ストレートでは無くても勝利は余裕だし、学校の試験も余裕だと思うのだが、いかがか?


矛盾点2>

 ・なぜ同じ欠片に入りなおせるのか? そんな設定は、どこで提示されたのか。または、どこで暗示されているのか。

 ・欠片が好きに選べるのなら、自分に有利なかけらに入り続ければ良い。完全に詰むまではかけらを変えないままの方が有利である。


死に戻り描写自体が怪しい>

 ・14話のかけら世界の梨花は、完全記憶継承を与えられたことにより、死の苦しみでもだえている。しかし、別の沙都子は、自殺描写後でも、かけら世界のさとこは一切苦しんでいない。

 ・22話の沙都子は、圭一の惨劇に立ち会い、きちんと驚愕し、かけら世界に戻ってからきちんと困惑している。つまり、沙都子の精神力が異様に高く何も感じていないというわけではない。



指パッチン今のところの結論>

 ・私は、指パッチン沙都子からは、死に戻りループしている印象を受けない。

 ・むしろ、同じ欠片中のタイムリープに見える。それに加えて、一つのカット中の顔の変化すら見受けられるので、なんらかの幻覚能力か幻覚現象が起きていて、見抜きにくい構造になっていると予想する。



ついでに>

 ・たとえば、隠された追加能力があったとする。

  「沙都子は、死に戻りループの後、同じ欠片に戻ってこられるのだ」

  「沙都子は、死に戻りループの後、カードをめくる直前に戻ってこれるのだ」


 ・「急に2つの設定を持ち出して都合よく死に戻りループしていた」のと、「実はタイムリープしていた」とでは、タイムリープしていた方がシンプルでは無いか?

 ・まあ、間に何をしていようと、結果は結果。私としてはどちらでも良い。見えない設定を使うより、タイムリープや幻覚の方がシンプルで良いのでそちらの言葉を使っているだけ。

 ・私が知りたいのは、なぜそんな偽装が行われているのかの動機の方だ。


 ・また長く考察してしまった。先に進める。


★★

 ・今の所、「指パッチン沙都子」は、赤目梨花並に怪しい存在。

 ・赤目になるくらい分かり易いと良いのだが、外見はなにも変化せず、あっさりと指パッチンで時を巻き戻している描写。

 ・「指パッチン沙都子(かけら世界で勉強にも万能)」と「勉強嫌がり沙都子(万能でない)」が矛盾しているのだが、この矛盾を解消した考察はあるのだろうか。

 ・エウアと会った後、「ルチーア学園で指パッチンを使って試験で満点とっている沙都子」が描かれなかったのはなぜだろう。ああ、そもそも「トランプ全部覚える」という解釈が人によって異なるのか? カード52枚を覚えて死に戻りするのと、試験の答え全部を覚えて死に戻りすること。覚える分量はルチーアの試験の答えの方が多いだろうけど、ルチーアの受験勉強よりは楽じゃないかなぁ。

 ・ああ、ルチーアの受験自体も「沙都子は落ちた疑惑」があった。疑惑が多すぎるので、後で整理しよう。




 ・入江診療所の外、「ここはどこなんだ」というくらい感じが違う。

 ・早朝の雛見沢村の景色にはあっているとおもうが、今までにない構造。



 ・そしてぱかっと。


 ・H173である。

 ・なんだろう、指が少しだけ長い?

 ・そして、この注射器はなんなんだ? なぜに針先が別々。この容器に入れるのに、針先を外したにしても、アタッシュケースの注射器と違う。

 ・アタッシュケースからは、H173の薬液だけとった?

 ・注射器の先に、針先をきゅぽんとはめるのかな。


 ・……あれ? 富竹は何回か投与しないと発症しないとすると、これ一回分じゃ発症しないんじゃないの? 論理矛盾。

 ・もし、H173の投与一回で強制発症するとすれば、「鷹野が富竹に綿流しで無い日の日中にH173を注射しようとしていた理由」を述べよ。

 ・これはH173で発症させる難易度が、結構上がったんじゃないのか。

 ・私はもともと、沙都子がH173を盗んで、以前の編で黒幕を演じていたとは予想していないから、順当な流れではあるのだが。沙都子黒幕説の人たちには、このあたりの論理展開を聞いてみたいね。

 ・まぁ、でも今の所、雛見沢症候群発症の原因自体が不明なので、犯人が分からない事には変わらない。

 ※雛見沢に住んでいる人は発症しやすく一回で発症するかもしれないが、遠くに住んでいた赤坂も発症している。これは結構重要ポイントではないか。


 ・百個の世界の悪沙都子が一人に連続注射!「もう、お前は発症している。(沙都子百裂注射)」とかかな。(いい加減な妄想)

 ・何か発想の飛躍は必要だと思う。


 ※幻影を見せられるなら、なぜ全部幻影にしないのか。


★★

 ・沙都子としては「H173を投与する機会を手に入れた。やったぜ!」という感じではあるが、発症のパターンを考えると、無限に拡散してしまうのではないか。沙都子の精神力で無限の時間を体験可能なのだろうか。

 ・梨花ターゲットで連続発症させることができるのか? → 結構な繰り返しが必要。

 ・それとも、梨花主観で連続になるようにやり直しているのか? → これは、1回につき梨花と数週間を過ごさなくてはならないので、100年では終わらない気がする。時間を節約するとしたら、沙都子には、ループ先の時間を任意にすることができるのだろうか。 → でもそれだと、お手軽過ぎる。悟史がいるころに戻るだろう。 → 1年前までは戻れない? → おいおい、5年戻れているのだろう? 6年戻るのとどれほどの差があると言うのか。

 ・戻れる年に制限があるのも何か理由があると思うのだが、エウアの能力的にも昭和58年6月に何かあったのだろうか。



 ・沙都子「私が選んだ最後のかけらが唯一の世界になるんですの。その過程はすべて夢や幻と同じですわ。」

 ・この沙都子は、「ループ沙都子」というよりは、「かけら紡ぎ沙都子」。大量のかけらを準備して、自分の好きな一つの世界を構築する。

 ・これは、旧作で言うところの、羽入かフレデリカの立ち位置。

 ・このエウアは、ループ沙都子ではなく、上位世界の住人になった「かけら紡ぎ沙都子」を観劇しているエウアか?

 ・あとは、この「かけら紡ぎ沙都子」を沙都子と見なすかどうかか。


 ・前作で、祭囃し編を構築した黒幕はフレデリカだとか羽入だとか言っていた人は誰かいたか?

 (ベルンカステルだと、うみねこと紛らわしいのでフレデリカとする)

 ・んー、私は「祭囃し編の黒幕は羽入」と思っていた気はする。(祭囃し編のハッピーエンドに対して台無しの意見だが、そこに配慮する余裕はないし、もう既に業で示唆されている)

 ・業でそれが顕著になった。

 ・まぁ、かけら紡ぎの黒幕は、羽入ではなく、フレデリカでも大差はない。「羽入が顕現していた可能性のかけら」を紡いだのだ。


 ・記憶継承能力を強制的に与えられてしまった梨花から生まれた人格フレデリカ。

 ・羽入の存在自体も、記憶継承能力による精神状態から発生したイマジナリーフレンドというのも明確には否定できない。(夢が無くてすまん)

 ・羽入と話しているが、羽入からの情報は、記憶継承で別世界で体験したことの可能性も十分に高い。祭囃し編のように顕現して勝手に行動する世界がとても異常なのだ。

 ・いわゆる「オヤシロ様」が梨花の思う「羽入」と同じ存在とは限らないのだ。

 ・閑話休題。べつに羽入の存在を消したいわけではない。そもそも、私は「羽入は居る」という方に乗っかる派であった。



 ・エウア「そなたはつくづく、繰り返す者としての適性があるな。」

 ・繰り返す者とは、梨花レベルのことなのか? 羽入レベルのことなのか? この場面だと、羽入レベルの「かけら紡ぎ沙都子」を指している気がする。


 ・梨花と一緒に雛見沢で暮らす。その未来をゴールとする。過程は夢や幻と同じ。

 ・合理的な考え。冷酷ではあるが、まだ人間の考えである。


 ・沙都子「約束された絶対の未来。」

 ・うみねこのラムダデルタに掛けてあると思うが、ラムダデルタが登場するのは卒が終わった後の話だからな。……ひぐらし業とは重なっていた! 1986年10月だったな。

 ・ああ、でもごにょごにょだから、まだか。(詳しくは書きません)


 ・1983~1988の「かけら紡ぎ沙都子」は、まだラムダデルタではない。(上位次元の存在に現実世界の時系列って何よという話もあるが)

 ・ラムダデルタになるには、「かけら紡ぎ沙都子」だけではまだ素材が不足している。卒で近づくか、鷹野などが混ざるか、まぁ、そこは作者側の話。他作品へのほのめかしには乗らない。

 ※ドラノール成分は補給したいね。



 ・エウア2本歯。どこで変化した?

 ・印象としては、右八重歯の沙都子と左八重歯の沙都子が融合した感じ。

 ・時系列の変化で、ループ沙都子がかけら紡ぎ沙都子に昇格したのか、別の存在としてそれぞれ出現して別の成長を遂げたのか、ちょっとまだ分からない。

 ・かけらを自由に飛べるなら、指パッチンで好きなかけらの任意のタイミングに跳ぶもの可能ではある。神経衰弱とアタッシュケースのロックは突破できる。このままだと強すぎで物語にならないから、何か制限があるだろうけどね。

 ・問題は「かけら紡ぎ沙都子」の目的かな。(うまい呼び名が欲しいが、沙都子の分類自体ができていない、かけら紡ぎ沙都子が悪沙都子とイコールかどうかも分からない。暫くこのままでいこう)


★★

 ・八重歯エウアは意図的。だが、何なのかわからない。沙都子とエウアを整理するまでしばらく辛抱。



 ・赤目であることは異常だが、セリフは中立な感じ。

 ・そして、目をつぶっているのはとてもい違和感。ふつうこの流れなら、赤い目を開けたまま空想するだろう。

 ・意図的に目をつぶった描写にしている気がする。どういうことなんだろう。ここは赤目じゃない沙都子に切り替わったということを隠すため?


 ・モチーフは18話。この沙都子の動作は、ネガティブな動作でないことの示唆。




 ・そして最後に右八重歯の沙都子。

 ・これは視点の問題なのか、違う沙都子なのか?

 ・まぁ、今の目で見返せば、そのうち何かわかるだろう。


 ※沙都子は、郷壊し編からじっくり見直した方が良いね。


★★

 ・梨花と羽入、沙都子とエウアはじっくり見直す。

 ・見た目だけではなく、会話内容も大事。

 ・業の現実世界の羽入は何故消えたのか、エウアの過去があるのとないのはなぜか。やることは山積みである。


 ・長くかかったが、24話の考察はこれにて一旦終了。


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