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※妄想による二次創作です。ご注意ください。
※「郷巡り編」も造語です。何かと被っても偶然です。
※初めての方はパラグラフ001からどうぞ。
「梨花にはついて行けませんわ。一人でルチーア学園を目指してくださいませ」
これで梨花もルチーアを諦めるだろう。梨花は私の意見を優先してくれる。
それまではそう思っていた。
ある日の深夜。
ふと目覚めると、梨花が布団にいない。こんな時間にどこへ?
まさか、あの「山狗」とやらの残党が梨花を誘拐した!?
梨花! 梨花! 梨花! 梨花! 梨花!
慌てて飛び起き、外に向かう沙都子。
……こんなところにいた。
一階に降りると、梨花が何かをしている。勉強?
放課後の部活にも参加しないのに毎日眠そうにしていたのは、これが原因だったのか。
放課後からずっと勉強していたのに、こんな深夜まで勉強をするなんて、どうせ無駄な努力なのに……。
「梨花ぁ。こんな時間に勉強でございますの? 勉強嫌いの梨花が勉強してもルチーア学園になんて受かりっこないのですわよ。そんな奇跡は起きないですわ」
「沙都子の言うことなんて気にしないのですよ。ボクは絶対にルチーアに受かるのです」
つまらない勉強なんて、梨花もそのうち辛くて音をあげるはず。その時になったらからかってやろう。
私は梨花の決意を軽く考えていた。
→ 003へ行け
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