- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
※妄想による二次創作です。ご注意ください。
※「郷巡り編」も造語です。何かと被っても偶然です。
※初めての方はパラグラフ001からどうぞ。
合格発表の日。ルチーア学園の校門。
「いよいよですわね」
「ちゃんとお守りは持ったのですか?」
「結果はもう出ているのですから、お守りの効果はございませんわ」
もう神頼みで合否が変わるわけではない。お守りは持ってこなかった。
「あれだけ頑張ったんですものきっと合格ですわ」
合格者の番号の書かれた掲示板に向かう。
「ありましたの!?」
うなずく梨花。
「やりましたわね梨花!」
梨花は合格。となれば、学力が同じくらいだった私も……。
私だって遊ばずにずーーーっと勉強してきた。合格しないわけがない。でも、確かに梨花の方が要領よく着実に勉強を吸収していった感じはあった。
「もし、わたくしだけ不合格だったら、わたくしたち別々になってしまいますわね」
「そんなことは絶対に無いのですよ!」
梨花が受かったんだから私も受かる。そう考えながら掲示板の番号を確認した。
……。
「ウソ……」
「沙都子?」
「……」
「番号はあったのですか?」
「あんなに勉強したのに……」
「沙都子……」
私はルチーア学園に入れなかった。
→ 012へ行け
コメント
コメントを投稿