オリジナルゲームブック ひぐらしのなく頃に業卒 郷巡り編 パラグラフ012

 ※妄想による二次創作です。ご注意ください。

 ※「郷巡り編」も造語です。何かと被っても偶然です。

 ※初めての方はパラグラフ001からどうぞ。


 あんなに勉強したのに……。

 確かに、「テストは答えがあっていれば良いのですわ」と言ってあまりアドバイスを聞かなかったことはある。

 でも、寝る間も惜しんで梨花と一緒にあんなに勉強したのに……。


 その後、私は、興宮の高校の二次募集に滑り込むことができた。

 二次募集なので倍率は高かったが、ルチーア学園に比べればなんてことはない試験だった。

 圭一さんとレナさんもいる。

 富田と岡村もいる。


 梨花がいない……。

 梨花のいない高校生活が始まる。



 興宮の高校。

 ゲーム部の部活中。

 梨花もおらず、イカサマも禁止の部活はあまり面白くない。


 今日はポーカー。圭一さんが珍しく題材を決めた。

 部長である圭一さんは題材を部員に任せて「何でも来い」という態度だったのに。

 ……と思ったら、絶好調。大きな勝負の時は絶対に圭一さんが勝っている。確率的におかしい。


 私は2位に甘んじている。

 イカサマ?

 確率の奇跡?


 またもや圭一さんの超強気のビット。手札を交換もしていない。時間的に勝負手か?

 しかし、今回の私の手はフルハウス。普通にやってこれより強い役は出ない。おそらく圭一さんの手では勝てない。

 「余程良い手なんですわね。でも、私には勝てませんわよ?」

 「言ったな沙都子、じゃあ二人で差しの勝負だ! 負けたら罰ゲームだぞ!」

 「え? 今の部活で罰ゲームなんてなかったじゃありませんの!?」

 「どうした沙都子? 俺に負けるのが怖いのか?」

 久しぶりに聞く圭一さんの挑発。

 「何ですってー!!! この勝負、乗りますわよ!!! そして、わたくしに負けて恥ずかしい恰好をしてくださいませー!」

 その勢いでフルハウスの手札を公開すると、皆から歓声が上がる。

 「圭一君のあんな恰好やこんな恰好、はうー!」


 「フフフ、甘いな沙都子!」

 まさか、勝てるはずがない。このタイミングで圭一さんに幸運が!?

 「ロイヤルストレートフラッシュだ―!!!」 

 「ナンダッテーーー!!!?」

 私を含めて他のメンバーも驚愕する。


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