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※妄想による二次創作です。ご注意ください。
※「郷巡り編」も造語です。何かと被っても偶然です。
※初めての方はパラグラフ001からどうぞ。
あんなに勉強したのに……。
確かに、「テストは答えがあっていれば良いのですわ」と言ってあまりアドバイスを聞かなかったことはある。
でも、寝る間も惜しんで梨花と一緒にあんなに勉強したのに……。
その後、私は、興宮の高校の二次募集に滑り込むことができた。
二次募集なので倍率は高かったが、ルチーア学園に比べればなんてことはない試験だった。
圭一さんとレナさんもいる。
富田と岡村もいる。
梨花がいない……。
梨花のいない高校生活が始まる。
興宮の高校。
ゲーム部の部活中。
梨花もおらず、イカサマも禁止の部活はあまり面白くない。
今日はポーカー。圭一さんが珍しく題材を決めた。
部長である圭一さんは題材を部員に任せて「何でも来い」という態度だったのに。
……と思ったら、絶好調。大きな勝負の時は絶対に圭一さんが勝っている。確率的におかしい。
私は2位に甘んじている。
イカサマ?
確率の奇跡?
またもや圭一さんの超強気のビット。手札を交換もしていない。時間的に勝負手か?
しかし、今回の私の手はフルハウス。普通にやってこれより強い役は出ない。おそらく圭一さんの手では勝てない。
「余程良い手なんですわね。でも、私には勝てませんわよ?」
「言ったな沙都子、じゃあ二人で差しの勝負だ! 負けたら罰ゲームだぞ!」
「え? 今の部活で罰ゲームなんてなかったじゃありませんの!?」
「どうした沙都子? 俺に負けるのが怖いのか?」
久しぶりに聞く圭一さんの挑発。
「何ですってー!!! この勝負、乗りますわよ!!! そして、わたくしに負けて恥ずかしい恰好をしてくださいませー!」
その勢いでフルハウスの手札を公開すると、皆から歓声が上がる。
「圭一君のあんな恰好やこんな恰好、はうー!」
「フフフ、甘いな沙都子!」
まさか、勝てるはずがない。このタイミングで圭一さんに幸運が!?
「ロイヤルストレートフラッシュだ―!!!」
「ナンダッテーーー!!!?」
私を含めて他のメンバーも驚愕する。
→ 013へ行け
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